北海道は昨日までの暑さが嘘のように,一気に気温が下がりました。昨日までは,冷たい麦茶が必須でしたが,今日は温かいお茶が飲みたくなりました。阿波晩茶です。日本のお茶は,99.9%が発酵茶ではありません。でもこれは,数少ない発酵茶です。紅茶はよく,発酵茶といわれますが,実は紅茶は正確に言うと発酵していません。微生物が関わるのが発酵だとすれば紅茶にはいっさい微生物が関わっていないからです。紅茶ではたらいている作用は紅茶の茶葉自体が持つ酵素によるものです。この酵素の作用で,茶葉の色が褐色になり,旨味も増します。
阿波晩茶
さて,この阿波晩茶ですが,これは,正真正銘「発酵茶」です。中国の茶の分類で言うと後発酵茶となります(紅茶は完全発酵茶)。微生物が関わっています。関わっている微生物は乳酸菌です。
1茶摘み→2茹で→3揉み→4漬け込み→5乾燥 という工程を経てできあがります。乳酸菌は,この漬け込みの時に入り込み,嫌気発酵(酸素が無い状態で発酵)します。乳酸菌が乳酸という酸を出すので,酸味があるお茶ですが,つんとした酸っぱさではなく,さっぱりとした酸味です。自然の草木が乾燥したような香りと甘味もあり,私は,とても好きなお茶です。クセになります。
この阿波晩茶は,そう,阿波踊りの徳島県でつくられます。昨年の,四国一週発酵旅行で購入してきました。
日本には,全部で4種類の発酵茶がありますが,我が家には全てそろっています!!追って紹介致しますね。