食事として食べるなら,もともとパンよりご飯派です。パンはおやつとして食べることのほうが多いです。でも,いわゆる菓子パンというよりも,フランスパンなどのハード系のパンとか天然酵母の複雑な風味と酸味があるパンの方が好きです。一応,流行の高級食パンも何度か食べましたよ。確かに美味しい!!某有名店の高級食パンは,食事として毎日食べるには,ちょっと甘さが強いなあという印象を受けました。これは,私の中では,おやつパンのカテゴリーに入ります!!
パンよりご飯派の私ですが,でも,パンは発酵で作られるからその点での興味は人よりもすこぶる強いのです。パンは,製菓衛生師の免許を取得するためにも,専門の先生から習い何度も作っていますが,これをね,自宅で作ろうとすると,響くのですよ!音が!家はマンションなので,気を遣います。暮らしていて,他の家の音が聞こえたことがないので大丈夫かな?とも思うのですが,あの,バシッという響きは,伝わりやすい音らしいのです。何度か家でつくりましたが,やはり,気が気でないのですよ。そこで,私と違って,ご飯がなくてもパンで生きていけるという母からホームベーカリーを借りてきました。20年くらい前に購入のホームベーカリー。「あげないよ,貸すだけだから」と念をおされました。成形や焼きは自分でするとして,そこにいくまでの捏ね作業をこれに任せれば,音の心配をしなくて済む!!
でも,まずは,基本の食パンをすべてこれに任せてつくってみたくなるものです。材料を投入するだけであとは4時間待つだけ。とは言っても,発酵オタクですから,酵母菌のがんばりを常にチェックしたいわけですよ。何度も,蓋を開けて,状態を確認。なんだか,ほんわり膨れていく様子をみていると愛おしさすら感じます。がんばれ,酵母菌!!
パンが膨らむ理由
ここで,パンが膨らむ理由を解説。
パンに欠かせない材料は,酵母菌。英語でイーストです。生地の中の酵母菌は,糖を食べて,二酸化炭素とアルコールを出します(これを利用してお酒もできちゃうわけですね)。パンの膨らみで活躍するのは,二酸化炭素のほうですね。二酸化炭素という気体が発生するわけですから生地が膨らむのです。膨らんだ生地を次に熱します。気体は,温まると膨張しますよね。だから,焼いている最中もさらに膨らむわけです。焼く前の膨らみは酵母菌の作用によるもの,焼いている最中の膨らみは気体の体積の変化によるものになります。ちなみに生地の中のアルコール分は,熱することで蒸発してなくなります。美味しい風味としては残ります。
砂糖の役割
できました。食パン!!いやあ,高級食パンと遜色ない美味しさ。いや,焼きたてなので,それ以上です。焼きたての特権!中はしっとりなのに,外はパリッ!本当に美味しい!!皮だけ食べたいと思うほど皮も香ばしくて美味しいの!!やめられない止まらない美味しさ!!
でもね,やはり,甘いの。初めてこの機械を使うので,解説書通りの分量にしたのだけれど,はかりながら「砂糖多いな」と感じていました。砂糖って酵母菌のエサになるだけでなく,全体をしっとりとさせる作用があります。この美味しいしっとりを生み出しているのは砂糖なんですよね。だから某有名店の高級食パンもしっとりで甘いのは納得です。砂糖無しでしっとり感を出すのは無理だもの。比較として砂糖はいっさい使わないフランスパンの生地ってしっとりしてないでしょ。そういうことなのよね~。
いや~,パンの世界は面白いなあ。
こんなに簡単に生地できちゃうとなあ・・・ハマるなあ・・・これは,太るぞ~!!! ちなみに母は,ホームベーカリー購入当初,父も私もほとんど食べないので,一人で食べてどんどん太っていっていた・・・で,やめたらしい(笑)。
気をつけようっと。