なんでも発酵!!~夏の思い出「ドライブ中にサイロを観て頭の中が発酵になる」

サイロ

発酵オタク・菌オタクの私は,何を見ても発酵や菌と結びつけて考えるクセがあります。

このコーナーは,私,土方が日常のなにげないところでみつけた発酵や菌をテーマに,私の脳内で広がった発酵&菌ワールドを文字におこしたものであります(けっこう自己満足のマニアックな話になることも多々です)。

9月になりましたね。秋ですね。夏が終わってしまい,なんだか寂しい今日この頃・・・。せっかくの大好きな夏・・・いつもならビールイベント行ったり旅行したり・・・でも,コロナのせいで自由に遊び回ることもできずに,おウチ時間を楽しむしかなかった。そんな中でも,まだデルタ株蔓延前の夏のとある日,しっかりとコロナ対策をしつつ,信用できるお店(隣との席の間隔も大丈夫とわかっている)へ,ドライブがてらにランチへ。今は,自分がどんなに注意をしてもデルタ株は同じ空間にいるだけで移る恐れがあるのでしばらく飲食店は無理ですが・・・。

札幌を出て,いかにも北海道!!という酪農地や畑が広がる地帯を車で走ると,サイロも目に入ります。

サイロ

サイロ(これは参考画像です)

サイロってなぜ縦長で円柱なのか

そこで,はて?と疑問が・・・。サイロって,必ず縦長で円柱。あの中に牧草を入れてサイレージをつくるのよね。縦長である必要あるのかな?高いところから牧草を入れるの大変よね。北海道なんて土地がたくさんあるんだから高くするんじゃなくて低くして面積を広くするんじゃだめなのかな?

でも,すぐに気づきましたよ!!あ!発酵の関係だ!嫌気性の菌を増やしたいんだ。嫌気性腐敗防止の役割も果たさせたい・・・そう!きっと乳酸菌を増やしたいんだ!!

サイロに入れた牧草などは,乳酸菌などが働いて発酵すると,消化吸収がよくなり,牛などが食べやすくなります。また,乳酸菌が働いてどんどん乳酸というを出すことによってPHが下がると,雑菌(腐敗菌など)が繁殖しにくくなるのです。

乳酸菌は,嫌気性の菌,つまり酸素がないところでのみ発酵してくれる菌です。もし,広々としたところでふんわりと牧草が保管されたなら,隙間だらけで酸素がたっぷり乳酸菌働けないばかりでなく,好気性の菌(酸素が好きな菌)が繁殖してしまいます。その中には,腐敗菌(カビなど)もいることでしょう。ですから牧草が腐ったりカビてしまいます。また,酸素が多い状態が続くと牧草などの植物は呼吸し,酸化するため,栄養がどんどん失われてしまいます。ですから,いかに早く酸素を抜くかが大事になります。

狭い面積で高さのあるサイロの上から牧草を入れて高く積み上げることで,牧草自体の重みで酸素が押し出され嫌気的条件となり乳酸菌が働いてくれるのです。円形(円柱)というのもミソね。四角いと角に隙間ができるから酸素好きの腐敗菌が増えてしまうものね。

うんうん,なるほど~と一人助手席で自己消化したのでした(笑)。あとで,家で調べてみるとだいだい予想していたこの↑通りでした。実際は,酪酸菌や酵母菌,その他いろいろな菌が存在しています。私がふだん発酵食品でお世話になってる菌も,サイレージでは,あまりよくない増えて欲しくない存在だったりするそうです。

ドライブと美味しいランチが目的でしたが,やはり,私の頭の中は,発酵ワールドでした笑。

でも,ランチは至福の時間でした♡

 

毎度,この前菜の一皿に感動する。

マッカリーナ

毎度この前菜に感動します(白ワインと一緒に。運転担当はぶどうジュースで^.^;)

 

この前菜の他に,地元の野菜を使ったもう一品とスープ,魚料理,肉料理,デザート,ハーブティー・・・どれも地元の素材をふんだんに使っていて美味でした。

マッカリーナ

蔓延防止からの緊急事態宣言・・・解除されても,まだしばらくは行けないね。がまんがまん。