毎日発酵生活~本日は「プーアル茶」

後発酵茶 プーアル茶

今日の3時のおやつです。

豆大福とみかん大福です。札幌一有名といっても過言ではないほどイチゴ大福が美味しいお店のものです。残念ながら今の時期はいちご大福は販売されていません。

この中に隠れている発酵は・・・。大福の中には・・・・無い。

お茶のほうですね。プーアル茶です。もっとも有名な発酵茶です。

発酵茶といえば,紅茶を思い浮かべる方がいるかもしれません。でも,発酵の定義は,基本的に「微生物による作用」です。ですから正確にいいますと,紅茶には微生物は関わっていないので,発酵しているお茶ではありません。でもお茶の分類では,酵素による作用も発酵としてとらえているので,茶葉そのものが持つ酵素で茶葉のもつポリフェノールを最後まで止めずに完全に酸化させた紅茶は,完全発酵茶に分類されます。ちなみに青茶(烏龍茶)は,途中で酵素作用を止めた半発酵茶に分類されます。

では,紅茶を完全発酵茶,いわば,パーフェクト発酵ティー!!と呼んでしまったら,本当に微生物で発酵させているプーアル茶をなんと呼べばよいの?となります。「キングペンギン」のあとにもっと出で立ちの立派なペンギンを見つけちゃって,キングの上はないよ,どうする?で「皇帝ペンギン」に命名したのとは,ちょっと違い(笑)ます。こちらのほうは、後発酵茶といいます。本当に発酵しているのは、こちらなのに、「完全」という言葉がついた方が強そう・・・強そうってなんだ?(笑)。

いや,でも,これはですね,から微生物で発酵させているのですから、まあ納得のネーミングではございます。後発酵茶は、茶葉を加熱して酸化を止めた後に,微生物の力を用いて発酵させるのです。

中国の代表的なプーアル茶は,黒麹菌によって発酵させています(日本の味噌や醤油、日本酒作りで使用する麹菌は、主に黄麹菌ですので、これとは種類が違います)。いわゆる黒カビです。これはもちろん有益な黒カビですよ(たいていの黒カビは有害です)。だから、プーアル茶は,少しカビ臭い感じがするのです。若かりし頃,はじめて中華料理屋さんでプーアル茶を飲んだ時には,「田舎のおばあちゃんの家のジメジメした納戸の匂い」を連想し,美味しいとは思いませんでした。でも,今,理屈が分かり,身体にも有益なものと思って飲むと,これが美味しく感じるのですから不思議なものです。

ちなみに,日本でつくられる後発酵茶はほとんど存在しません。シェアの1%も全然無いです。種類は,4種。

徳島の阿波晩茶。愛媛の石鎚黒茶。高知の碁石茶。富山のバタバタ茶。

わが家には全てありますので,今度紹介しますね。私は阿波晩茶が好きで,日頃から飲んでいますよ。

 

後発酵茶 麹菌 プーアル茶 札幌

みかん大福と豆大福にプーアル茶を