我が家のベランダの野菜やハーブたちは,太陽の光を浴びてぐんぐん生長しています。
この時期,一気に生長するものだから食べるのが追いつかないという贅沢な悩みが・・・。
今日は,その中でパセリをなんとかしようと朝から決めていました!我が家のパセリはカーリーパセリ。昔,イタリアンパセリも育てていましたが,アブラムシが大量発生し,アブラムシvs私のすまじい戦いを繰り広げたものの,最後は疲れて果てて戦いを放棄。平和主義の私は,それ以来,カーリーパセリ1種にしました。
まずは,パセリをたくさん摘んで・・・いえいえ,そのままむしゃむしゃ食べないですよ。
いっぺんにこの量を消費する方法は?と考え,今日は,ジェノバソース(ジェノベーゼ)にすることにしました。ジェノバソースは,バジルに松の実,パルメザンチーズ,オリーブオイルなどを加えてミキシングしたものを言い,イタリアのジェノバでうまれたものです。
今回は,家に松の実がなかったので,クルミで代用しました。
そして,できあがったジェノバソースを使って,今日のランチはパスタに!
いただきま~す!!いい香り!あのね,意外にも,パセリの嫌われがちなあの独特な香りやえぐみはほとんど感じないの。パセリ以外のパルメザンチーズやクルミ,ニンニクたちも,それぞれみんな自己主張が強いでしょ。パセリを含めてその自己主張の強いものたちが,かなり折り合いをつけて調和に成功しました!という具合かな。これならパセリが苦手な人も美味しく食べられると思いますよ。
ジェノバソースとジェノベーゼパスタの作り方は近日中にアップします!
え?本日の発酵?もちろん,ジェノバソースに加えたパルメザンチーズです。チーズづくりの工程をざっくり説明しますと,
➀乳に乳酸菌を投入します。乳の中のカゼインというタンパク質は,酸で固まる性質があります。乳酸菌は乳の中の糖を食べて乳酸を出す性質があるので,乳酸菌が出した乳酸という酸とカゼインが出会い,乳はサラサラからトロトロになっていきます。②そこに更にレンネットという仔牛の胃袋に存在する酵素(現在は,カビなどが生み出す酵素で代用しているものが多い)を投入し,その働きでさらに固まり,トロトロがドロドロになっていきます。③水(ホエー)をきってできた固形物は,熟成期間に入ります。乳酸菌や酵素の働きでタンパク質がアミノ酸(=旨味)に分解され,美味しさが増していきます。
パルメザンチーズは,特に熟成期間が長いチーズですので,旨味が満載なわけです。
今日は,はじめから粉状になっているパルメザンチーズを使いましたが,自分で固形のパルメザンチーズをおろし器でけずったものって香り豊かでたまりませんよね。でも,固形のパルメザンチーズって,買ってきても使い切らずに賞味期限を過ぎてしまうこと多くありませんか?大丈夫です!パルメザンチーズは他のナチュラルチーズに比べて圧倒的に水分量が少ないので,腐りにくいのです。賞味期限はあくまで美味しく食べられるための目安(消費期限なら守った方が賢明ですが)。自分の知識,目,鼻,最後は口を最大限に生かせば,その判断はつきます。昔,料理を習った尊敬すべきドイツ人シェフにも,「日本は,きまりが厳しいから,かなりの余裕を持って賞味期限をつけている。でも,特にパルメザンチーズは過ぎても全然大丈夫だよ。」と教わりましたよ。チーズ職人さんにも直接そう伺ったことがありますから大丈夫!!
さて,次は,大葉の大量消費を考えなければ・・・。