発酵オタク・菌オタクの私は,何を見ても発酵や菌と結びつけて考えるクセがあります。
このコーナーは,私,土方が日常のなにげないところでみつけた発酵や菌をテーマに,私の脳内で広がった発酵&菌ワールドを文字におこしたものであります(けっこう自己満足のマニアックな話になることも多々です)。
今回は,発酵に関与する嬉しいカビではなく,土に潜む私の天敵のカビがテーマです。
ガーデニングの敵「アブラムシとハダニ」
我が家のベランダガーデニング。花や葉や野菜やハーブ,いろいろと育てております。
食べられるものは,
トマト4種/青しそ/赤しそ/キュウリ/長ネギ/インゲン豆/ミント/ディル/バジル/ブッシュバジル/パセリ/ローズマリー/タイム/ホップ/ナスタチウム・・・
料理をしていて,何か足りないときにベランダから何かしら収穫してきて使えるのはとても嬉しい!!
今年は,途中までは順調でした。初夏のアブラムシとの格闘は,恒例行事。今年の最大の被害は,真夏のハダニ。気づいた時には,時すでに遅し。アジサイが全滅。それがホップや他の植物にも移り,被害拡大で全体的にかなりのダメージを受けました。こんなにキレイに咲くはずだったアジサイ↓は,丸坊主にカットしましたよ(泣)。
うどん粉病
そして晩夏の今の悩みの種は,うどん粉病です。
うどん粉病は,葉の表面にカビの菌(ウドンコカビ科に属する糸状菌)が住み着いてうどん粉(小麦粉)のように白くなる病気です。このウドンコカビは,土の中に潜んでいるんですよね。風に飛ばされて葉につきます。アブラムシやハダニは,放置すると隣の植物に移っていきますが,ウドンコカビには好みがあり,ほとんどのウドンコカビは浮気はしません。どの植物にも見境なしにつくわけではありません。トマトの葉についたウドンコカビは,トマトの葉にだけ繁殖し,となりのキュウリに手を伸ばすことはしません。被害は拡大しない点は助かります。
昨年は,試しに植えてみた豆苗(スーパーの野菜売り場に売っているあの豆苗)がいいとこまでいったのに,うどん粉病でだめになりました。豆苗は成長するとエンドウ豆(グリーンピース)がなりますよ。
グリーンピース食べたかったな・・・(泣)。
今年は,トマトが感染
今年は,トマトに出だしました。いいところまで育っていたのに・・・
うどん粉病にかかっても実は食べても問題はないのだけれど,やはり気になる。それに,放置すると,どんどん弱って実のつきも悪くなる。
ウドンコカビ VS 酢酸
そこで,今は,薄めた酢を噴霧して様子をみています。微生物(菌)は強い酸を嫌います!!
酢というのは,酒に酢酸菌が繁殖して酢酸を出すことによって作られる発酵食品です。酢は酸性度が強いので一生腐らないんですよ。なぜなら,微生物(腐敗菌)は強い酸に負けて繁殖できないからね。
微生物(菌)にとっては,酢は敵なんです。だから,ウドンコカビ(糸状菌の一種)もこの酢で死滅してくれるといいんだけれど・・・。
少し様子をみてみようと思います。がんばれ,我が家のベランダトマトたち!!