春分・秋分を中日として前後3日を合わせた7日間をお彼岸といいます。9月22日が秋分でしたから,本日25日は秋のお彼岸明けの日(お彼岸最終日)となります。お彼岸は日本ならではの仏教行事です。春分の日と秋分の日には,太陽が真東から昇り真西に沈みます。そのため彼岸(あの世)と此岸(この世)がつながり,往来しやすくなることから,ご先祖さまと会いやすくなる・・・だから日本では,この時期にお墓参りの習慣があるのですよね。ですが・・・そもそも開祖の仏陀は霊魂の存在を認めてはいないので,このお彼岸の風習はもちろん仏陀の教えにはありません。だから信じる信じないは別としまして・・・ただ,私は,このお彼岸を「ご先祖さまを思い感謝することによって,自分自身を大事にすることの大切さと今生きていることのありがたさを感じる機会を与えられているのではないかな」と受け止めています。そういった気持ちが,周囲への優しさの行動にもきっとつながるのだろうと。だから,けっこうお墓参りは大事にしております。でもね,上記の理由から,厳密にお盆とかお彼岸の決まった期間内に絶対に行かなきゃとは思わず,ちょっと時期をずらして行くことも多いかな。それでいいんだよね,仏陀さん。でも必ず行ってますよ,父方のほうも母方のほうも。母方は神道だけど(笑),日本は神仏習合じゃ~。
ということで,今回もお彼岸が始まる前にお墓参りに行ってしまったため(コロナのことがあるので人混みを避けるため),今年のお彼岸がいつからいつまでってあまり気にしていませんでした。気づいたら,今日がお彼岸明け。
そこで,日本の季節の行事として,おはぎをつくりましょっ!と突然思いました。牡丹餅(ぼたもち)は牡丹の季節,お萩(おはぎ)は萩の季節のお菓子ですね。同じものだけれど,今の時期は,おはぎです。
基本の小豆あんのおはぎの他にも数種作ってみましたよ。
「さつま芋」と「枝豆」のあんの甘さには麹の甘酒を使いましたよ。
変わり種の「ゆかり」は,塩味がきいています。甘いものばかりの中の箸休め的な役割です。
夕方から作り始めたので,できた時にはもう日が暮れてしまっていました・・・。中でもいちばん明るい写真がこれ↓です。かろうじて,自然光で・・・。
すぐに真っ暗に・・・,ライトとキャンドルの光を借りましょう・・・↓。
「ご先祖さま,ありがとう。食べてね~」と心の中で思いながら,美味しく私がいただきました!!
今日のこの中の発酵菌は,砂糖代わりに使った麹の甘酒の「麹菌」でした。ちなみに甘酒の中の麹菌はすでに彼岸に渡っておられる「死菌」です。手作りでも市販のものでもどんな甘酒であろうと甘酒の中の麹菌は,もう此岸(この世)には生きてはいません。でも死菌も腸内の善玉菌のエサになってくれるので大きな意味があります!!輪廻転生。あらゆるものとあらゆることに感謝!!合掌。