本日,家事チャレ「冷凍術」2日目です。
冷凍生活アドバイザーの土方夕暉です。
冷凍ってスゴイ!
①キープ&アップ! ②細胞破壊で時短!? ③おもしろ食感!
昨日は,①の解説と,②の野菜編までやりました。今日は,続きです。
②細胞破壊で時短!~お肉編
冷凍庫の中は,空気中の水分も凍るので,極度の乾燥状態になります。湿度0%です。ですから,食材が空気に触れると乾燥して「冷凍焼け」と言われる状態に。こうなると美味しくないですよね。
それを防ぐために,下味冷凍をオススメします。
氷点下だと,食材の中の水分が氷になります。水が氷になるときに体積が増えるって小学校で習いましたよね。食材の細胞の中の水分が膨張するということは,細胞膜や細胞壁が破れてしまいます(細胞破壊)。この現象を逆手にとって,下味をつけてから冷凍すると,お肉の破れた細胞膜の隙間から味が入るので,味が染み込むし,しっとりとします。全体が下味でコーティングされてもいるので,もちろん冷凍焼けも防げますね。
例えば,高タンパクで低カロリーだけどパサパサが気になる鶏ムネ肉も・・・
塩麹につけてから冷凍すると,冷凍×麹の酵素の力で味もどんどん染み込むし,柔らかくなるし,美味しくなりますね。麹の酵素パワーについては,11月の「腸活料理」のときに解説しましたよ!
塩麹で下味冷凍した鶏ムネ肉を朝,冷蔵庫にうつしておけば解凍されて,夕食時は,片栗粉をつけて揚げるだけの手間で食べることができます(揚げるのが面倒と言われればそれまでですが・・・調理時にラクできるというだけでなく,安いときに買ってきて下味冷凍することによって,家計にも嬉しく,美味しくなるというメリットも合わせての冷凍の魅力でございます)。
他にも,焼き肉のタレとか,生姜焼きのための調味料とか,オリーブオイルとハーブなど,調理するときの味付けを先にして冷凍すればお肉が乾燥から守られ,味も染み込んで美味しくしっとりとなります!
③おもしろ食感!
生玉子を割らずにそのまま冷凍して,流水解凍すると・・・。黄身は解凍しても固体(ねっとりした食感)の状態,卵白は生のときと同じ状態です。
(玉子の殻には食中毒菌のサルモネラ菌がついているかもしれません。きれいに洗ってから冷凍し,解凍後も長い時間放置せず,すぐに食べるように気をつけましょう。)
黄身をめんつゆとみりん1:1に,10分ほど漬けたものがこちらです↓。日本酒の肴にもよいですね。
料理が美味しくラクになる冷凍テク。ぜひ,取り入れてみてください!!
今日のメニューの作り方などは,コチラ↓番組ホームページ「KYOーDOKI Life」で見られますよ!
今日ドキッ!~家事チャレ「冷凍術」。明日は,冷凍収納術です!!